中野信子 脳のコントロール 努力逆転の法則 [脳や心理学]
努力をすればするほど空回り〜惨酷な、エミール・クーエの法則
これは、別名「努力逆転の法則」ともいいます。
努力逆転というのは、どいうことかというと 、たとえば
● 人前で、あがらないようにしょうと努力すればするほど
あがってしまう。
● ここぞという勝負 の時に、絶対、チャンスをつかまえなくちゃ
と思えばおもうほど、逃がしてしまう。
例を挙げればきりが ありませんが、こんなに皮肉な現象、皆さんにも
経験があるのではないでしょうか。
つまり、
「意志の力で努力すればするほど、意志による努力とは正反対の結果が
でてしまう。」
というのが、努力逆転の法則なのです。
「人間の未来は、思った通りにしかならない」
という事実がある一方で、これは、なんだか矛盾している
ように思えますよね。
でも、理由があるのです。
それは、
「意志力と妄想が相反している場合は、妄想のほうが勝ってしまう。」
意志の力で嫌な妄想を抑えようとすればするほど、そこに注意が向いて
しまい、意識が囚われて、最悪の結果を招いてしまうのです。
では、努力をしないほうがよいのでしょうか?
そうではありません。失敗したら怖いしやっぱり不安なものです。
それを感じている自分をしっかり受け止めるのです。
話を聞いてくれる人に洗いざらい不安を吐き出し、
すっきりしてしまうという手も有効です。
一生懸命、真面目にやってる人が報われず、いい加減そうに
している人がどうしてだか幸運をつかむ。
そんなこことも往々にしてありますよね。そこには、
このエミール・クーエの法則が、働いているのかも しれません。
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